建設業許可で取得が多い業種

建設業許可は、工事内容によって29業種に分類されています。
今回は、その建設業許可の29業種の割合はどのようになっているかを調べてみました。
統計情報として国土交通省の資料を参考にしています。
統計データは平成27年3月末時点で若干古いものですが参考にはなりそうなので紹介いたします。

取得が多い業種の上位と少ない業種

取得の多い業種は
1:建築工事業(全体の34.4%)
2:とび土工工事業(全体の34%)
3:土木工事業(全体の28.0%)
上記とは逆に少ないものは
1:清掃施設工事業(0.5%)
2:さく井工事業(0.5%)
3:電気通信工事業(0.9%)
以上のものでした。

当事務所の実績から言いますと多いものは、
建築工事、管工事(統計では5番目17.8%)、内装仕上工事(8番目14.9%)、電気工事(11番目12%)ですね。少数の所でいえば、消防設備、機械器具設置、造園(いずれも全体の5%以下程度)です。
どの業種が適切か?」という部分の判断材料としては、この29業種の建設業の業種は、2つの一式工事(建築と土木)と27業種の専門工事で構成されているということをまず理解してみてください。

一式工事とは、総合的な企画、指導、調整のもとに建設する工事のことを意味しておりまして、例えば内装工事を請け負い、電気部分は下請けをし残りは自分で施工するというような工事をメインにしているところは、「内装仕上工事業」を、新築工事を請け負い、複数の専門業者と連携し中心となり工事を進行させる工事であれば「建築工事業」を取得するのが適切です。

よくある間違った解釈
「建築工事業」を取得していれば、内装工事をメインとした工事や、外壁改修工事をメインとした工事も問題なく施工できると解釈しがちですが、これらはの工事の施工額が500万円以上となる場合、それぞれの専門工事についての許可を有していないと建設業法違反となってしまいますので注意が必要です。

内容によって、判断に困るケースも確かに存在します。実際どのような工事を行ってきたのか等お伝えいただければアドバイスができると思われます。

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